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2020-02

第62回全国集会6 課題別分科会

2日目の午後から課題別分科会を開催しました。

A カルテと座席表 茨城大学 杉本憲子
           東都大学 川合春路
B 授業記録検討会の進め方 名古屋大学 柴田好章

C 初志の会の授業実践アーカイブス 信州大学 松本 康

D イjンクルーシブ教育 インクルーシブ教育研究所 堀 智晴

E 初志の会の授業研究を考える 西南学院大学 田代 裕一 
                     九州大学 田上 哲



★授業アーカイブの分科会の様子
 富山市立堀川小学校の平成12年の公開研究会広田積芳先生の「私たちのくらしと米づくり」の授業のビデオと授業記録を同時に併行して観ることができました。非言語も含むビデオには、授業記録という文字資料にはない子どもの発言と発言の間、教師の目線、教室内での導線、板書のタイミングなどが分析の視点としてあることがわかりました。また、その一方で文字資料である授業記録には、他のものをそぎ落としたよさがあることも明らかになりました。
 広田先生の授業について、子どもを支えつづける教師の出、二項対立の授業のあり方が議論されました。

★初志の会の授業研究を考えるの分科会について
重松鷹泰先生の授業分析について、1978年の『授業分析の理論』を資料として検討しました。配付された『授業研究の理論』の内容は、①教師の自己変革②こだわる子の再評価③教師の出場④教材の選定⑤評価への道など、40年以上経った今でも新鮮で、授業分析の考え方、手法など、実践に是非役立てたいとものでした。評価については、子どもたちの可能性とそれを実現させる契機を正しくとらえることは授業研究の究極のねらいである、と記されていました。
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62回全国集会6 講演 「何のための教育か」 小林宏己会長

2日目、学年分科会終了後、小林宏己会長のご講演がありました。
演題は「何のための教育か -二極化への抵抗ー」でした。

全国の小中学校、幼稚園から高校、行政機関からの求めに応じて足を運んでいらしゃる小林会長が、訪問した学校の子どもたちの姿をスライドで紹介しながら講演は始まりました。
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第62回全国集会5 自由交流の会

1日目の夕食後、自由交流の会を開催しました。
全国から集まった仲間が久しぶりの再会を喜び、交流を深めました。
また、参加が初めてという方を囲んで、各地区のメンバーが温かく迎えていました。
現場教師、研究者、学部生・院生など、職種を超えて交流できることが初志の会の大きな魅力です。

毎年、この会でしかお会いできませんが、1年に1度、お会いできるのを楽しみにしているという方が私にはいらしゃます。
また来年お会いするとき、こんな実践をしました、とお話しできるよおうに、がんばります。

第62回全国集会4 学年別分科会C 小6 社会科 ニジェール国の自立を願う

C分科会 小6 社会科
 聴き合い、語り合い、つながり合う授業を目指して
-二ジュール国の自立を願う「蚊帳販売」-

提案者 熊本県熊本市立御幸小学校 前田 峻作 先生


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◆提案者の声 
          熊本県熊本市立御幸小学校 前田 峻作 先生

 今回提案させていただき、ゆう(抽出児)をまた違う視点で見ることができたことが一番の収穫です。ゆうのとらえが「分からない子」→「問い続ける子」→「考えている子」→「本質をとらえている子」というように変わってきました。どれが正解かわからないのですが、授業記録などから一人の子どもに対してこんなにも色々なとらえ方ができるだなあと思いました。今担任している子どもたちに対しても、私の一面的な見方でしか見れていないんだろうなと思い、改めて今、目の前にいる子ども達を違う面から見ていきたいと思いました
 板書や授業の中での教師の出方、子どもが混乱している場面での整理の仕方など、これからの実践に生かせるアドバイスをいただき、とてもありがたかったです。ご意見いただいた先生方、ありがとうございました。


◆参加者の声
      熊本大学附属小学校 山田 壽彦 先生

 私が前田先生の授業の中で一番心に残った言葉は、りょうさんの「ゆうさん、わかんないですよね。 ぼくもわかんないです。」という言葉です。 分科会でゆうさんに対するクラスの友達の反応、ゆう さんの思いの背景について看取った後、その発言の価値の高さを再認識することができました。 ゆうさんはどれだけ勇気づけられたことでしょう。提案者の書き起こした授業記録、ビデオを見ることで、先生と子どものかかわり方、子ども同士のかかわり方の大切さや難しさを感じることができました。そして、人の実践を見ながら分析することで、今まで気づかなかった自分の今後の授業で見つめ直さなければならないところを知ることができました。素晴らしい学びの機会を与えてくださった前田先生、ありがとうございました。

      西南学院大学大学院  北村 雅史 さん
 ニジェール国を扱った前田先生の授業実践を分科会で取り扱った事について有意義な二日間の時間でした分科会の中で心に残ったことはニジェール人の願いと JICA の願いの相違状況と理想のギャップです 支援をする立場と支援をされる立場の考え方の相違がこの授業を深いものにしているように感じました 抽出でもあったゆう君と周りの関係を言葉から読み取る中で 様々な先生方の解釈を聞かせていただき大変良い経験になりましたまた印象に残ったのは前田先生のクラスのことを話している時の顔でした。とてもよい顔で楽しそうにゆう君の言うことや、その他の子どもの話をされていて、教師として大切なことはこれなんだろうなと感じました。今回の初志の会に大学院生として参加し、学んだことをこれからの研究に生かしていければと思います。2日間の貴重な時間をありがとうございました。

62回全国集会3 学年別分科会B 小6社会 大塩平八郎の乱 

B分科会 小6 社会科
 この子の育ちを願った授業作り~自己肯定感の獲得~
 -「大塩平八郎の乱」-

 
 提案者 大阪・公立小学校  西岡 和人 先生 

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◆参加者の声
     関西 北大阪ブロック  小早川 隆 先生

 9月27日の授業記録を読んで子どもたちの話し合いの深まりに物足りなさを感じていたが、分科会での議論から教師の出方やそれまでの準備など「なるほど」と思える意見が多くあり、とても勉強になりました。子ども達は「意味はあった」「意味はなかった」の二つに分かれて話し合いを進めましたが、様々な視点や立場からの考えが出会う中、焦点化が必要になり、教師の出方として子ども一人一人の結論に至るまでの考えの過程や根拠、具体的事実を明確にすることが必要では・・・そして、抽出児にとっても、そのことが彼への「ゆさぶり」となり、自分自身の学習を振り返ることにつながるのでは・・といって意見が、とても参考になりました。
また、「意味はある」「意味はなかった」の話し合いの中で、それぞれの考えには、「この乱」を誰の立場で考えようとしているのかが現れており、『考えの変化は立場の変化とも言える』と言った言葉は印象に残りました。今後、子ども達の考えの変化を追う場合の参考にしたいと思いました。


   名古屋大学大学院  田中 眞帆さん

抽出児であるたくみは、学習にも消極的だった様子なのが何かの拍子にスイッチが入り、「死んだって意味がない」というなげやりな言い方から「やっぱり凄い人だ」「死んでも意味がある」と大塩を賛美するような見方へと変化していました。
授業者によると、たくみは歴史に興味があって詳しいものの、大塩に関しては珍しく知識がなかったそうです。たくみは授業で学ぶうちに、よく知らない人から歴史に名を残すような凄い人であると感じたのだと思いました。その結果、大塩を一人の人間としてではなく歴史的偉人であると捉えるようになったために、乱を起こすまでの大塩の葛藤や人民救済という願い、乱を起こすことで想定される人民への被害に対する苦悩といった面が捨象されてしまったのではないかと考えました。そこから更に、大塩の行動を、もともと知識として有していた明治維新への流れと直結させ大局的な歴史認識に吸着してしまい、「のちの討幕運動に繋がるという点で意味があった」という飛躍した評価に繋がっていったのではないでしょうか。
追加資料として配布された8時の授業記録からは、歴史的事実を語るたくみの語り口は時に標準語が混じり、コメンテーターのような印象を受けました(86「実話を言うと変わりありません。というか悪化しました」88「ですけども、徳川の時代より残虐性は減った。国家ぐるみの残虐性」)。このことからも、歴史を一人の人間の生々しい営みの積み重ねとして捉えるのではなく、既にそうなるべくして起きて行った出来事のように俯瞰的に眺めているのだと感じられました。
後世から眺めてみると確かに大塩の行動に一定の「意味」はあったのかもしれません。しかし、乱は半日で鎮圧されてしまい、多くの人が家を焼かれ命を絶たれています。大塩は人民救済のために立ち上がっていながら、被害者となってしまった人々の視点は、たくみには一切欠如していました。数人の児童はこの被害者の立場として大塩の行動を否定的に捉えており、また授業者もそれに触れる機会があったために、たくみの意見と明確に対比させていくことで対極的な見方から一歩降りてみることで、物事のもつ多面性に気付き、大塩の生き方・考え方を改めて捉え直すことに繋がったのかもしれないと考えます。
たくみは学習の最後に「この勉強はとてもたのしかった」という感想を残しています。授業中たくみは多くの発言をし、その半分以上は相手の理解を促すように身近で分かりやすい例示を用いていました。たくみの発言が長くなってくると周囲の友達が段々と引いてしまうことがあったという授業者からの話もありましたが、たくみなりに友達を説得しよう、自分の言いたいことを理解してもらおうという他者への気遣いと努力を感じました。自分と対立する意見にも耳を傾け理解を示す姿もありました。
たくみは授業中に大塩平八郎という歴史的偉人を知り、自分なりに知識を深めたという認識を持ち、そのことを友達にも届けようとしたことで一定の満足を得たのでしょう。本授業時点では、「大塩の行動に意味がなかった」という友達の意見についてしっかりと受け止めて再度自分の考えを問い直すという相互作用は十分に見られなかったかもしれません。しかし、本分科会の一つのテーマである「自己肯定感」を持つには、自分と異なる相手を受け入れるだけの余裕が必要であると考えます。自分なんて、と思ってしまうようでは相手の意見を受容することも、自分の意見に自信を持つことも出来ません。そう考えると、他者の存在を意識してそれに合わせた話し方を模索しようとしていたたくみは、確かに自己肯定感を育みつつある過程にあったのではないかと感じました。
とても興味深く、学ぶことの多い実践でした。ありがとうございました。

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